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「鏡は悟りの具にあらず、迷ひの具なり。」

齋藤緑雨 「緑雨警語」(1899.8.9)
鏡を看よといふは、反省を促すの語也。されどまことに反省し得るもの、幾人ぞ。人は鏡の前に、自ら恃み、自ら負ふことありとも、遂に反省することなかるべし。鏡は悟りの具にあらず、迷ひの具なり。一たび見て悟らんも、二たび見、三たび見るに及びて、少しづヽ、少しづヽ、迷はされ行くなり。
(明治三十二年八月九日 日刊新聞「讀賣新聞」)

(現代語訳)
私たちは、相手に反省を促す際に「鏡を見ろ」と言う。
しかし、鏡によって反省できるものは何人いるだろうか。人は鏡を前に、自身の頼もしさや、劣等感を感じることもあろう。しかし、結局それは反省に至るものではない。
鏡は悟りに至る道具ではなく、迷いに至る道具である。
一度、鏡によって悟ったつもりになっても、二度三度と鏡を見るにつれて、次第に迷いの道に踏み込むものだ。

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by yt_iris | 2008-02-24 13:09 | Comments(0)

I'd just be the catcher in the rye and all.


by yt_iris